このブログは@knight@のロボット・電子工作方面の活動を書いてるサイトです。
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
『ううぅっ!ふぐぅっ!えううぅっ!』
泣きながら家に帰ってきた私は家の中に入ると真っ先に母、琴音に抱きついた
『あらあら、どうしたの?』
母は膝にしがみ付く私を抱え上げると背中をさする
私は更に泣き出し目に大粒の涙を流す
このときの私は友達に懐中時計を取られてしまい泣いていたのだ
それを泣きながら話す私から聞いた母はそっと頭を撫で
『そう、大変だったわね』
と言うと私を下に下ろす
『でも』
母はそう言うとスカートのポケットから私の懐中時計を出す
それを見た私はさっきまでの泣き顔は既になく満辺な笑顔を取り戻す
『さっき返しに来てくれたのよ』
母は私の首にそれをかけると頭を再び撫でてくれた
それと同時に母はいつも歌ってくれた歌を歌いだす
何度聞いても馴染みのある優しい歌ー
いつしか私もその歌を口ずさむ様になっていた
「・・・」
ゆれる車の中南は目を覚ました
あの後騎士団の応援が到着し現場処理を行うと同時に手配しておいたタクシーがやってきて南と芹沢はそれに乗り込んでいた
時間は既に5時、もう歓迎会は閉会の時間に似合っているはずだ
「はぁ~」
そこで南は佳進万みらのとの対決の話を思い出す
結果として手品はできず更には芹沢を倒れるまで気付かずにいた
これらは全て自分にあると南は思っていた
「にゅ・・・」
横で眠っている芹沢は寝言なのか声になのか分からない声を上げる
南は芹沢の顔に掛かっている髪を分け顔を見る
「・・・全く、さっきまで戦っていた顔には見えないわね」
するとそこでタクシーは止まり運転手の女性が到着を告げる
「え、でも・・・」
しかし着いた場所は南の家ではなく劇場前だった
「あの・・・私は民家方面の住所を言ったはずですが・・・」
「私がしました」
タクシーの外にいる同じ学園の生徒は腕に星印の腕章をしている、生徒会委員だ
「会長が今時間稼ぎをしています」
「会長さんが?」
南は会場に入ると生徒会長がピアノ演奏をしていた
綺麗な旋律、流れるメロディ
南はその素晴らしさに浸っているなか先程の委員の生徒が腕を引く
ホールからエントランスに出た二人は回りこんでステージ部屋に入った
「予定ではあと3分で終わります。準備をお願いします」
「・・・無理よ」
南はそう言うと部屋を出ようとした
しかし委員の子がそれを止めた
「棄権にしてくれて構わないわ、何にせよ私だけではできないし」
「ですが会長のために」
委員の子は頭を下げる
「お願いします」
「どうして、そこまでできるの?」
「会長の願いをかなえるためです」
私が会長と出会ったのは選挙の後のことでした
私は周りから苛められよく文房具を取られていました
そんなある日生徒会に文化祭の志願票を渡しに行った時でした
会長は一人だけで他の委員は誰もいない
私は黙々と仕事をしている会長の迷惑にならないよう志願票を渡しその場を去ろうとした時でした
「ちょっと」
「はい?」
会長さんは私に本の厚さはありそうな紙を渡すと
「集計お願い」
とだけ言うと黙々と仕事をこなしていった
私は他に用事もなく言われた通りに渡された資料の集計を行った
会長は何も言わずにそれを受け取り私はそのまま帰りました
その翌日、今度は体操服を隠されてしまいました
ですがそんな私に体操服を見つけてくださったのが会長でした
更に会長は私に生徒会委員にならないかという誘いもしてくださいました
そのとき私はこの学校に来て初めて嬉しかったです
「―だから、お願いします」
「・・・」
南は目を瞑ると深いため息を吐いた
「全く・・・私も甘いな」
それと同時に遠くに聞こえていた演奏は終わった
劇場の医務室
芹沢はベットで眠っていた
熱はまださがってはいないらしく苦しそうに眠っていた
南は部屋に入ると芹沢を見る
「あと少しで終わるから・・・まっててね」
南は自分の顔に掛けている『それ』を芹沢のそばに置くとその場を離れた
「全く!いつまで待たせるのですの!」
観客席で待っている佳進万みらのは待っている
すると周囲の照明が暗くなり緞帳が上がった
そこにはセットや小道具は一つもなくただ一人の女性が真ん中で立っていた
全身をドレスに包み腰まである長い髪を広げたその女性は顔を上げた
「(今の私なら・・・どんな事だって・・・できる!)」
女性が歌い出すと会場全体に歌声が響いた
泣きながら家に帰ってきた私は家の中に入ると真っ先に母、琴音に抱きついた
『あらあら、どうしたの?』
母は膝にしがみ付く私を抱え上げると背中をさする
私は更に泣き出し目に大粒の涙を流す
このときの私は友達に懐中時計を取られてしまい泣いていたのだ
それを泣きながら話す私から聞いた母はそっと頭を撫で
『そう、大変だったわね』
と言うと私を下に下ろす
『でも』
母はそう言うとスカートのポケットから私の懐中時計を出す
それを見た私はさっきまでの泣き顔は既になく満辺な笑顔を取り戻す
『さっき返しに来てくれたのよ』
母は私の首にそれをかけると頭を再び撫でてくれた
それと同時に母はいつも歌ってくれた歌を歌いだす
何度聞いても馴染みのある優しい歌ー
いつしか私もその歌を口ずさむ様になっていた
「・・・」
ゆれる車の中南は目を覚ました
あの後騎士団の応援が到着し現場処理を行うと同時に手配しておいたタクシーがやってきて南と芹沢はそれに乗り込んでいた
時間は既に5時、もう歓迎会は閉会の時間に似合っているはずだ
「はぁ~」
そこで南は佳進万みらのとの対決の話を思い出す
結果として手品はできず更には芹沢を倒れるまで気付かずにいた
これらは全て自分にあると南は思っていた
「にゅ・・・」
横で眠っている芹沢は寝言なのか声になのか分からない声を上げる
南は芹沢の顔に掛かっている髪を分け顔を見る
「・・・全く、さっきまで戦っていた顔には見えないわね」
するとそこでタクシーは止まり運転手の女性が到着を告げる
「え、でも・・・」
しかし着いた場所は南の家ではなく劇場前だった
「あの・・・私は民家方面の住所を言ったはずですが・・・」
「私がしました」
タクシーの外にいる同じ学園の生徒は腕に星印の腕章をしている、生徒会委員だ
「会長が今時間稼ぎをしています」
「会長さんが?」
南は会場に入ると生徒会長がピアノ演奏をしていた
綺麗な旋律、流れるメロディ
南はその素晴らしさに浸っているなか先程の委員の生徒が腕を引く
ホールからエントランスに出た二人は回りこんでステージ部屋に入った
「予定ではあと3分で終わります。準備をお願いします」
「・・・無理よ」
南はそう言うと部屋を出ようとした
しかし委員の子がそれを止めた
「棄権にしてくれて構わないわ、何にせよ私だけではできないし」
「ですが会長のために」
委員の子は頭を下げる
「お願いします」
「どうして、そこまでできるの?」
「会長の願いをかなえるためです」
私が会長と出会ったのは選挙の後のことでした
私は周りから苛められよく文房具を取られていました
そんなある日生徒会に文化祭の志願票を渡しに行った時でした
会長は一人だけで他の委員は誰もいない
私は黙々と仕事をしている会長の迷惑にならないよう志願票を渡しその場を去ろうとした時でした
「ちょっと」
「はい?」
会長さんは私に本の厚さはありそうな紙を渡すと
「集計お願い」
とだけ言うと黙々と仕事をこなしていった
私は他に用事もなく言われた通りに渡された資料の集計を行った
会長は何も言わずにそれを受け取り私はそのまま帰りました
その翌日、今度は体操服を隠されてしまいました
ですがそんな私に体操服を見つけてくださったのが会長でした
更に会長は私に生徒会委員にならないかという誘いもしてくださいました
そのとき私はこの学校に来て初めて嬉しかったです
「―だから、お願いします」
「・・・」
南は目を瞑ると深いため息を吐いた
「全く・・・私も甘いな」
それと同時に遠くに聞こえていた演奏は終わった
劇場の医務室
芹沢はベットで眠っていた
熱はまださがってはいないらしく苦しそうに眠っていた
南は部屋に入ると芹沢を見る
「あと少しで終わるから・・・まっててね」
南は自分の顔に掛けている『それ』を芹沢のそばに置くとその場を離れた
「全く!いつまで待たせるのですの!」
観客席で待っている佳進万みらのは待っている
すると周囲の照明が暗くなり緞帳が上がった
そこにはセットや小道具は一つもなくただ一人の女性が真ん中で立っていた
全身をドレスに包み腰まである長い髪を広げたその女性は顔を上げた
「(今の私なら・・・どんな事だって・・・できる!)」
女性が歌い出すと会場全体に歌声が響いた
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