このブログは@knight@のロボット・電子工作方面の活動を書いてるサイトです。
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直彦の渡した手紙を受け取って1時間後、やよいと櫻はある店の前に来ていた
手紙にはいまどき珍しい毛糸と針の刻印での封蝋されておりその刻印は二人が知っているある組織の依頼だった
『世界人形師連盟』
大戦以降分散、消滅した人形技術の復活と再生、保護を目的とした組織として活動している
そして今回の依頼は二人の前にある人形専門店にあった
二人は中に入ると櫻はまっすぐカウンターに向かう
「いらっしゃい、どのような用件で?」
白い鬚と頭髪を持つ男、ロイド・ロニスは営業スマイルで二人を迎える
「先日の事件で来ました」
そういいながら櫻は先程直彦に渡された手紙を見せる
「あなた方が・・・なるほど」
店長は少し驚きの表情を見せるがすぐに納得した
話は先日に溯る
この店に泥棒が入りぬいぐるみが1体盗まれたらしい
そのぬいぐるみは店長が大事にしていた物らしく社会的にも高い価値があるらしい
一応警察の捜査が入ったが手掛かりといえる物は一つも無い、更にはその犯行手段も判明しないと言う全く不可思議なものだった
今回二人に頼まれた依頼というのは『盗まれた人形の奪還、犯人の特定』というものだった
やよいはロイドと事件の話をしていた
「犯人とは会わなかったのですね?」
「ええ、家と店は別ですから」
「気づいたのはいつ頃ですか?」
「翌日の開店準備の時です」
と言う事は行われたのは先日の深夜と言う事になる
やよいがロイドと話をしている間に櫻は店内を回っている
盗まれたぬいぐるみは店内の中央のガラスの箱の中に飾られる形で置かれていたらしい
箱には鍵は付いておらず持ち上げれば開くようになっている
櫻は窓や玄関を調べるが鍵をこじ開けた痕跡も見られないし店内の硝子には切り抜いた痕跡は一つも無い
「うーむ」
櫻はとっさに木造の床を突付きながら歩き回る
この店は地面がコンクリートと店の床が直接接している構造となっているので叩いた音に変化があるはずだ
しかし、そのようなものは無く全てが同じ音に聞こえた
この時点で普段やってる捜査の『第1段階』を完了した事になる
櫻はやよいに声をかける
「どうでした?」
「次に行ってみようと思う」
「次?」
ロイドが疑問に思う中やよいは席を立つ
時計は既に5時を回っており日も落ち始めていた
「では更なる調査は明日と言うことでいいでしょうか?」
「・・・そうか、わかった」
ロイドはよろりと立ち上がると店の中に入っていく
そこでやよいは思い出したように言う
「あ、そうだ」
「?」
「友人へのプレゼントを買いたいのですが少し見て行っていいですか?」
「ん、構わんよ」
「ありがとうございます」
そう言うと店長は店の奥に入っていく
「相変わらず自然な嘘だね」
「ううっ・・・良心が痛みます」
やよいはそう言うと大きく肩を落とす
先程言った事は全くの嘘・・・と言うわけではないのだがやよいはとっさに付いた事だった
「まあ『あれ』を見られるわけにもいかないし・・・」
「それもそうですが・・・」
二人はそう言うと早速次の調査段階に進める
「それじゃあ始めるよ」
櫻はそういうと右手の中指と人差し指を合わ左から右へ横に振る
すると指先から光の球が複数飛びそれぞれの人形に入っていくと少しづつ声が聞こえてきた
『なんだなんだ?』
『おっ何か喋れるぞ』
『何年振りかのぉこうやって喋れれるのは』
『あらあら、まあまあ』
ここにあるぬいぐるみは大小合わせ大体50体はある
「ちょっとこの数は忙しそうですね」
「ま、慣れっこだし分担すれば30分くらいで終わるさ」
櫻はそう言うと何故か嬉しそうに微笑んでいた
手紙にはいまどき珍しい毛糸と針の刻印での封蝋されておりその刻印は二人が知っているある組織の依頼だった
『世界人形師連盟』
大戦以降分散、消滅した人形技術の復活と再生、保護を目的とした組織として活動している
そして今回の依頼は二人の前にある人形専門店にあった
二人は中に入ると櫻はまっすぐカウンターに向かう
「いらっしゃい、どのような用件で?」
白い鬚と頭髪を持つ男、ロイド・ロニスは営業スマイルで二人を迎える
「先日の事件で来ました」
そういいながら櫻は先程直彦に渡された手紙を見せる
「あなた方が・・・なるほど」
店長は少し驚きの表情を見せるがすぐに納得した
話は先日に溯る
この店に泥棒が入りぬいぐるみが1体盗まれたらしい
そのぬいぐるみは店長が大事にしていた物らしく社会的にも高い価値があるらしい
一応警察の捜査が入ったが手掛かりといえる物は一つも無い、更にはその犯行手段も判明しないと言う全く不可思議なものだった
今回二人に頼まれた依頼というのは『盗まれた人形の奪還、犯人の特定』というものだった
やよいはロイドと事件の話をしていた
「犯人とは会わなかったのですね?」
「ええ、家と店は別ですから」
「気づいたのはいつ頃ですか?」
「翌日の開店準備の時です」
と言う事は行われたのは先日の深夜と言う事になる
やよいがロイドと話をしている間に櫻は店内を回っている
盗まれたぬいぐるみは店内の中央のガラスの箱の中に飾られる形で置かれていたらしい
箱には鍵は付いておらず持ち上げれば開くようになっている
櫻は窓や玄関を調べるが鍵をこじ開けた痕跡も見られないし店内の硝子には切り抜いた痕跡は一つも無い
「うーむ」
櫻はとっさに木造の床を突付きながら歩き回る
この店は地面がコンクリートと店の床が直接接している構造となっているので叩いた音に変化があるはずだ
しかし、そのようなものは無く全てが同じ音に聞こえた
この時点で普段やってる捜査の『第1段階』を完了した事になる
櫻はやよいに声をかける
「どうでした?」
「次に行ってみようと思う」
「次?」
ロイドが疑問に思う中やよいは席を立つ
時計は既に5時を回っており日も落ち始めていた
「では更なる調査は明日と言うことでいいでしょうか?」
「・・・そうか、わかった」
ロイドはよろりと立ち上がると店の中に入っていく
そこでやよいは思い出したように言う
「あ、そうだ」
「?」
「友人へのプレゼントを買いたいのですが少し見て行っていいですか?」
「ん、構わんよ」
「ありがとうございます」
そう言うと店長は店の奥に入っていく
「相変わらず自然な嘘だね」
「ううっ・・・良心が痛みます」
やよいはそう言うと大きく肩を落とす
先程言った事は全くの嘘・・・と言うわけではないのだがやよいはとっさに付いた事だった
「まあ『あれ』を見られるわけにもいかないし・・・」
「それもそうですが・・・」
二人はそう言うと早速次の調査段階に進める
「それじゃあ始めるよ」
櫻はそういうと右手の中指と人差し指を合わ左から右へ横に振る
すると指先から光の球が複数飛びそれぞれの人形に入っていくと少しづつ声が聞こえてきた
『なんだなんだ?』
『おっ何か喋れるぞ』
『何年振りかのぉこうやって喋れれるのは』
『あらあら、まあまあ』
ここにあるぬいぐるみは大小合わせ大体50体はある
「ちょっとこの数は忙しそうですね」
「ま、慣れっこだし分担すれば30分くらいで終わるさ」
櫻はそう言うと何故か嬉しそうに微笑んでいた
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