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このブログは@knight@のロボット・電子工作方面の活動を書いてるサイトです。
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4人と二匹のぬいぐるみは出口に向かってひたすら走っていた
使える手段を全て使ったために残される手段はもう無い
「全く、あんなところでマスコットを全部使うなんて」
「すいません」
マスコットはああ見えて質量が高く複数個携行には限界があった
それでもやよいの持っていた数は多い方だ
「帰ったらまた新しいの作るわよ」
「はいっ!」
そうしている間に一行は出口への階段を上り始める
先頭に櫻それに続いてやよい、後で直彦が後方を警戒している
階段は何回もの折り返しになっており一気に駆け上がるのは体力が持たない
案の定やよいは途中で息を上げてしまう
「急いで!」
「でもっ!」
「背中に背負っているそれ置いていったら?」
直彦が言うそれ、男爵に指を指す
『なにぃ!俺を置いていくつもりか!?』
「そんなことしません」
「じゃあ何で持ってきたのよ」
「『連れてかないと騒ぐ』って言われて仕方なく」
「だからあまり喋ってなかったのね」
『おうよ、紳士が嘘はつかねぇってもんよ』
「やよいの力で動かせればいいのだけど・・・」
「この大きさは無理あり過ぎです」
「まあ、目標としてはいいんじゃない?強そうだし」
「そうですか?」
『おれの本気見せたら大の大人なんて一発KOってもんよ』
「・・・じゃあ行くわよ」
櫻はそういって再び走ろうとしたときだった
上から落ちてきたナイフをかろうじて避けナイフが鉄骨で弾け下に落ちる
「避けたか」
再び現れた逆さ男は今度はワイヤーに吊るされていた
逆さ男は勢いをつけそのまま櫻のところまで飛んできた
とっさに櫻は大塚を直彦に任せると3人から離れる
男と櫻は着地と同時にお互い距離を詰め組み合う
「やよい、行って!」
「でも・・・」
男はナイフを持っているが櫻はその手首を押さえている
「早く!」
「分かりました!」
やよいは階段を駆け上がって遂に頂上に着く
高さもそれなりにあり足場は少ない
やよいは頂上のドアに手をかけ開けようとするがその直前にドアが開いた
「いらっしゃい」
先回りしていたパペットはすかさずやよいに殴りかかろうとした
「やよいちゃん!」
直彦は大塚を置きパペットに体当たりをする
「警察風情が!」
パペットはタックルも諸共せず直彦を蹴る
姿勢が悪かったのかけりを受けた直彦はそのまま階段を落ちていく
「ヒコさん!」
「他人の心配をしている場合か?」
「!?」
やよいは四隅により術を考える
櫻は未だに下で戦闘をしておりパペットは手に持っているのは拳銃、
何にせよつかまったら最後だ
「(どうする・・・どうすれば・・・・)」
やよいは考えが浮ばずただパペットの近付いてくる時間が迫る
そこで小さな声がする
『おれを使え』
「え?」
やよいの背中に背負っているぬいぐるみ、男爵は小声でそういう
「悪いが私も今回ばかりは冗談が過ぎている」
『奴は殺る気だ、早くしないと殺されるぞ』
「でも私の力じゃ・・・」
「悪いが先に逝っといてくれ、なぁにあとで連れも向かわせる」
やよいの1m手前まで来たパペットは拳銃を向け撃鉄を起こした
『頼む!』
「・・・」
「さらばだ泥棒猫、」
パペットはそういうと引き金を引いた

大きな銃声
天井が近いためか響いたその音は櫻にも届いた
「やよい!」
しかしやよいにはパペットの放った弾丸が当たる事は無かった
そしてその場にいたパペット自身その光景が理解できないでいた
「馬鹿な・・・」
パペットの放った弾丸を"受け止めている"男爵はその弾丸を放しそのまま一気にパペットの距離を詰め殴りかかる
軽快なジャブに告ぐストレート、そして極め付けにアッパーで吹き飛ばした
パペットはその場で倒れそこに直彦が駆けつけた
さすがの直彦もその光景には驚く
しかし指名手配犯がそので伸びている事には見逃さずすかさず手錠をかけた
そしてそれをした時点で櫻と組み合っていた男も距離を開けた
「なんのつもり?」
「依頼者が捕まった時点で俺の依頼は失敗だ。悪いが帰らせてもらう」
「そう」
「また会おう」
男はそういうとそのまま下へ降りていった
「わたしはもう会いたくないんだけど・・・」

あのあと国際警察が踏み込み複数の重要人物を確保する事になった
また指名手配犯のパペットは竹本直彦と"ある組織の協力"によって見事確保、TV中継での受賞・昇進式も受けにいったがその場で昇進を拒否、その場で「一生現役!」と大声で宣言し長官に怒られていた
「まったくヒコさんらしいわね」
「そうですね」
場所はヨーロッパ地方のとあるちいさな町、
雪が降る中周囲にはスギの木に電飾が付けられ綺麗になっている
本番まで後数日なのにまるで今日が本番のように感じられた
二人はわざわざ今回の仕事の仕上げのためにここまで来ていた
それは櫻の持っている少し大きめの包みを持ち上げると近くの家のインターホンを鳴らす
そこはかつての持ち主の孫の家で現在は10歳らしい
本来なら希少価値のある人形は確保するのが連盟の筋なのだが今回はその辺の情報も混乱していた
なので櫻達が正しい持ち主に届けに来たのだった
しかも櫻はサンタ、やよいはトナカイの衣装で
玄関のドアを開けた少女は不思議そうな顔をしているがプレゼントを渡すと嬉しそうにしていた
二人は何も言わずに去ろうとするが振り向くと少女は面いっぱいの笑顔で手を振っていた
「お帰り、そしておつかれさん」
「師匠」
戻った車を運転していた女性、ビスク・デュオの店長は車のエンジンをかける
「色々あったそうだけど、まあ無事で何よりだわ」
「すいません、私がもう少し頑張っておけば・・・」
「いいのよ、いきなり引退した私が悪かったんだし」
「・・・」
「ところで師匠、この衣装はなんなんですか?」
櫻はそういうと着ているサンタ衣装を指す
全体を赤と白で統一し上はアンダーとジャケットのセットその服は櫻の容姿をしっかり現していた
「こんなの東京の電気街でももう少しまともなもの着てますよ」
「いいじゃない、私のお下がりなんだからありがたく思いなさい」
「そうなんですか?それは経済的ですね」
「でしょ?やよいちゃんは物分りが良くて助かるわ~」
時期はもうすぐクリスマス、プレゼントの季節だ
「それじゃあ帰って準備するわよ~」
『はい』
依頼はこれで終了したが本業はこれから本番なのだ




ここはビスク・デュオ
ぬいぐるみを好むものなら迷わずここにいらっしゃい
お困りならば尚のこと
万事解決いたします
ここはぬいぐるみの店ビスク・デュオ
ぬいぐるみを愛する人はぜひいらっしゃい
私たちは大いに歓迎します




☆終わり☆
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プロフィール
HN:
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性別:
男性
誕生日:
1990/05/25
職業:
大学生
趣味:
電子工作  絵描き
自己紹介:
とりあえずかっこいいものが好き
でも百合の方がもっと好きです

イラスト・電子工作・物語が好きです
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いつかこんなの作ってみたいです




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